2010年08月30日

<大相撲秋場所>謹慎明け全幕内、十両へ…元大関、雅山ら

 日本相撲協会は30日、大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。野球賭博関与で謹慎休場した名古屋場所の幕内力士は、元大関の雅山を含む6人全員が十両に陥落。この影響で、昭和以降最多の9人が幕内に昇進するなど、賭博問題の余波を感じさせる異例の番付になった。

 名古屋場所の謹慎十両4人も全員幕下に陥落。一方、謹慎者がいなかった外国出身力士は、幕内42人中19人と史上最多になった。十両以上の外国出身力士24人も過去最多。

 名古屋場所で史上初の3場所連続15戦全勝優勝を果たし、現在47連勝中の横綱・白鵬は4場所目の一人横綱。元横綱・千代の富士(現九重親方)が88年に達成した昭和以降2位の53連勝に挑む。左肩のけがで先場所を途中休場した大関・魁皇は、13回目のカド番。番付上、日本人の横綱・大関が1人だけになったのは、93年名古屋場所の貴ノ花(現貴乃花親方)以来。

 関脇は東西とも新顔で、ロシア出身力士で初の関脇となる阿覧と、栃煌山。また、中国出身で初の幕内力士となる蒼国来と、93年春場所初土俵の旭南海の2人が新入幕を果たした。蒼国来は02年に創設された荒汐部屋初の幕内力士。旭南海は初土俵から所要105場所の新入幕で、星岩涛(115場所)に次ぐ史上2位のスロー昇進。名古屋場所は西十両12枚目で、十両が地位として明確になった1888年以降、最も低い番付からの入幕となる。38歳6カ月の土佐ノ海は昭和以降最高齢の再入幕を果たした。【大矢伸一】

 ◇白鵬「最後に笑えば一番」

 白鵬は30日午前、東京都墨田区の宮城野部屋で会見し、「私の目標は毎場所、千秋楽まで取りきること。結果は後からついてくる。最後に笑えば一番いい」と抱負を語った。

 初場所14日目から47連勝中。一人横綱となった春場所以降、負けがない。千代の富士の53連勝超えについて、「一つ恩返しができるんじゃないかな。急に緊張してきた」と顔を赤らめながらも「先場所は(45連勝の)大鵬関に並ぶと聞いて、多少硬くなった。経験が生きていくと思う」と自信をのぞかせた。

 野球賭博問題の影響で、名古屋場所では協会が天皇賜杯などの表彰を自粛し、表彰式で悔し涙を流した。場所後、天皇陛下からねぎらいの書簡を受けた白鵬は「精いっぱい土俵上で元気な姿を見せたい。天皇賜杯が何より」と意気込んでいた。【武藤佳正】

 ◇「逃げても仕方ない」雅山、汚名返上へ

 69場所連続で務めた幕内から陥落した雅山は、99年初場所以来、11年ぶりに十両で相撲を取る。大関経験者の十両落ちは77年夏場所の大受以来2人目。「(元大関で)十両に落ちる前に引退した人もいた。でも、自分のちっぽけなプライドを守るために辞めていたら、今まで応援してくださった方に失礼。土俵に上がって悔いなくやりたい」と意気込みを語った。

 雅山は野球賭博に関与し、西前頭5枚目だった名古屋場所を謹慎全休。番付を一気に14枚下げ、東十両2枚目となった。健康問題を抱える師匠の武蔵川親方(元横綱・三重ノ海)は、一連の不祥事を受けて今月12日に理事長職を引責辞任。雅山自身も責任を感じ、今月前半の夏巡業時には体重が170キロ台まで減っていたという。

 汚名返上がかかる秋場所。けいこと食事で体は188キロまで戻った。「巡業中、小さな子どもに『頑張って(幕内に)上がってきてね』と握手を求められた。逃げてもしょうがないんだと自分に言い聞かせた」。33歳の元大関が、静かに闘志を燃やしている。【大矢伸一】




posted by とら at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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